離婚時の住宅ローン問題

離婚をする際に、大きな問題となるのが、養育費、親権、住宅ローンの問題です。

相談にいらっしゃるほとんどのお客様が、「返済途中の住宅ローンが離婚をきっかけにどういうことを引き起こすか」についてご存知でありません。

実は、あまり知られていませんが、この返済中の住宅ローンが後々悲劇となるケースもございます。

 たとえば、

・住んでもいない家の住宅ローンを支払わないといけない

・住んでいる自宅が勝手に売却されてしまい、住み続ける事が出来なくなってしまう

のです。

 ではまず、なぜそのようなことが起こるかについて説明していきたいと思います。

 通常、住宅を購入する際には、①夫が自分名義で金融機関と住宅ローンを組み、自分ひとりの名義にしてある場合、②所有権を夫婦で2分の1ずつ共有名義にしている場合があります。

他にも、③夫婦二人の名義でローン契約を締結している場合や、④夫の住宅ローンを妻が連帯保証している場合もあります。

 つまり建物の名義も夫婦共有で、住宅ローンの借り入れも連帯保証などを含めると夫婦名義で組んでいる場合が多いのです。

 共有名義で住宅ローンを組んでいると、なぜ問題であるのか 

さて、ここで問題となるのが、離婚時のオーバーローン問題です。

オーバーローンとは、物件の現在価値が住宅ローンの残債務(借金)よりを下回ることをいいます。

 具体例を挙げると、10年前に4000万円の住宅ローンを組んで購入し、10年後には住宅ローンは3000万円まで減っています。一方で、4000万円で購入した住宅は老朽化も進み、物件の現在価値が2000万円程度だとすると、自宅を売却しても1000万円の住宅ローンの残債務(借金)が残ることになります。

 そうすると、たとえ離婚をしていても、住宅ローンの残債務(借金)は、ローンを組んだ名義人や連帯保証人がそのまま責任を負うことになります。

オーバーローンの場合の対処法

それではオーバーローンの場合はどのように対処するのがよいのでしょうか。

よくあるパターンでは、夫の所有名義となっていて夫が住宅ローンも支払っているが,妻子がすぐに転居することが難しいケースでは,夫の所有名義のままにしておいて,一定期間(子どもが小学校、中学、高校などを卒業するまで)、妻子がそこに住み続けるといった取り決めです。

一定期間が経過した後は,妻と子供が家を出て,所有者である夫が自ら居住する,あるいは売却することになります。

この場合,金融機関への住宅ローンの支払義務者は夫のままになりますので、夫婦の間で取りきめをしている期間も,この住宅ローンは夫がそのまま負担することが多いです。 

住宅ローンを滞納してしまうと?~オーバーローンの事例

しかし、この元夫が住宅ローンを滞納すると自宅が裁判所によって、強制的に競売にかけられることになり、妻と子供も自宅を住み続けられなくなります。

case

 

 

 

 

 

 

(状況)

佐々木恵美さん(仮名)と夫の毅さん(仮名)は、10年間結婚生活を続けましたが、毅さんの度重なる浮気により、離婚をすることになりました。

二人には小学生の子供がおり、子供のことを考えると小学校を転校させることは難しいことから、親権のある恵美さんが元夫名義の自宅不動産にそのまま住んでいました。

そして住宅ローンは養育費代わりに元夫が支払う約束を取り交わしておりました。

ところが、ある日、突然裁判所から「競売開始決定通知」という書類が書留で届きました。あわてて元夫に連絡をしたところ、「昨年から収入減で住宅ローンの支払いができていなかった。これからも支払いが難しい」とのことでした。

このままでは、数ヵ月後には裁判所の強制競売となって、競売物件であることを新聞チラシで公開されてしまいます。

恵美さんの願いは「競売になったことを隣近所に知られないこと」「子供が転校しなくて済むように同じ学区内に住み続けたい」ということでした。

そういう状況で、当事務所へご相談にいらっしゃいました。

 (当事務所の取り組みの結果)

当事務所が、金融機関に掛け合い、任意売却という手法を用いて、自宅を競売するよりも高値で売却することに成功して、住宅ローンの残債務(借金)を大幅に減らしました。

また、足りない住宅ローンの残債務についても、借金問題の法律家として、金融機関と交渉して月々の返済額1万円という(1000回払い)好条件で引き出し、望さんの自己破産を回避することにも成功し、なんとか同じ学区の賃貸アパートに引っ越していただくことができました。  

あなたが連帯保証人になっている場合の対処法

たとえば妻が夫の住宅ローンの連帯保証人となっており,かつ、夫が自宅を売却せずに住み続ける場合は,自宅に住むわけでもない妻としては連帯保証人から外れたいところですが,住宅ローンの債権者である金融機関や保証会社が承諾しないかぎり連帯保証人としての責任を免れることはできません。

もし、夫が住宅ローンを滞納し、不動産が競売にかけられても住宅ローンが完済できないときは,連帯保証人としての住宅ローンの残債務(借金)の返済責任を負うことになります。また,連帯保証人となっていると新たに住宅ローンを組むことは(収入がよほど多くないかぎり)難しくなります。

そこで、どうしても連帯保証から外れたい場合は、①自宅を売却してもらい、住宅ローン残債務(借金)を夫に支払ってもらい完済する、②夫の両親などに代わりに保証人になってもらう、③住宅ローンの借り換えをして、連帯保証人を外れる という方法をとり金融機関に納得してもらうことが前提です。

 

このような問題解決が難しいように見えるケースでも法律的視点から解決することが出来る可能性もありますので、まずは無料相談にお越し下さい。

 


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